ニワトリさんが卵を産まない

正月を過ぎたら、これまで毎日のように卵を産んでくれていたニワトリさんが卵を産まなくなってしまいました。
これまでも卵を産まない日はありました。
それでも2羽いるニワトリさんのうちのどちらかが卵を産んでくれていたので、卵ゼロという日はなかったのです。
そんなニワトリさんたちですから、卵ゼロが3日も4日も続くと心配になってきます。

自分で産んだ卵を食べてる?
自分が産んだ卵を食べてしまうことを食卵といい、ニワトリではこのようなことがたまにあるそうなのです。

403 Forbidden

食卵なのだとすれば、その証拠を見つけなくては。
でも卵を食べている決定的な瞬間なんて見れないし、そもそも割られた卵の殻がないのです。
卵を突いて中の美味しいところを食べたあと、卵を食べていることを私にバレないようにと証拠隠滅として残った殻を粉々にして食べてしまうなんて、わが家の頭の悪いニワトリさんたちがそこまでするわけないし。

もうひとつ考えられるのが休産期
ニワトリって一年中卵を産んでいるものかと思っていましたが、秋から冬にかけての日中の明るい時間が短くなると、卵を産まなくなるのだそうです。
わが家のニワトリさんたちは正月過ぎから卵を産まなくなっているので、ずいぶんとズレているような気がしますが、今が休産期なのかもしれません。

暦でもこの先1月下旬から2月上旬にかけてを「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」といい、冬の間卵を産んでいなかったニワトリが春の訪れを感じ、卵を産み始める季節なのだそうです。

雞始乳 にわとりはじめてとやにつく|暦生活
鶏は永らく食用ではなく、鳴き声や姿の美しさを楽しむ愛玩のために飼われ、夜が明けると鳴いて知らせるので、夜と昼の境目を告げる霊鳥として神聖視されてきました。にわとりという呼び名は、庭で放し飼いにされてきた「庭つ鳥」が語源です。

手にとればほのとぬくしや寒卵  虚子

寒卵(かんたまご)は、ちょうど今頃の季語。寒中に生み落とされた貴重な卵です。寒中に産まれる卵は数が少ない分、時間をかけてゆっくり育つ卵なので一年の中でもっとも栄養価が高く、味も濃厚になります。

暦生活

今朝、ニワトリさんが久しぶりに卵を産んでいました。
まだ温かさが残っていたあの卵こそ、高浜虚子が詠んだ「手にとればほのとぬくしや寒卵」そのものだったのですね!
ありがたく頂かなくては。



タイトルとURLをコピーしました