造園会社に転職し、大量の木がゴミとして捨てられていることに驚きました。
なんだか、もったいない。
これが、わが家が薪ストーブ導入した第一の理由です。
何軒かの薪ストーブ屋に問い合わせをし、お店の対応、価格から、わが家は群馬県にある東京暖炉さんに決めました。
東京暖炉さんは雰囲気重視のおしゃれ系薪ストーブ屋さんでなく、店内に所狭しと薪ストーブが並べられたお店でした。
在庫を多く抱えているようで、「これは2割引きね、これは3割引き」と値引きをしてくれました。
わが家の薪ストーブはHetaのインスパイア 45H。
インスパイア 45Hは日本での販売は終了しているからでしょうか、3割引きで買うことができました。
話しが前後してしまいますが、こちらのブログのとおりの素晴らしい薪ストーブでしたよ。

ストーブが決まったら、ストーブのサイズに合わせて炉床と炉壁作りです。
薪ストーブというとレンガのイメージがありますが、「レンガの重々しい雰囲気でない何か安い素材で」とわが家の建築士さんに相談したところ、ソルンフォーヘンという石材を薦められました。
厚さ1cm程度のものであれば自分で切れるから、DIYでも可能とのことでした。
炉壁はケイカル板に漆喰を塗ることにしました。
薪ストーブは重量があり、また煙突と繋がっているため、地震があっても倒れないといわれていますが、それでも地震対策として薪ストーブ本体と床をボルトで固定することにしました。
これも、かわはらさんのブログを参考にしています。

薪ストーブ下をコンクリート床にするメリットが、転倒対策のほかにもありました。
私のように床工事が遅々として進まない人でも、とりあえずコンクリート床の部分だけ作っておけば、炉床が完成する前にストーブが設置されてしまっても大丈夫だということです。
わが家は、コンクリート床 → 炉壁 → 薪ストーブ設置 → 炉床の順に施工されていきました。
「薪ストーブを置くスペースは広ければ広いほどよい」というのは本当です。
わが家の炉床はいびつな形ですが、これはなるべく炉床面積をなるべく広くとるための苦肉の策なのです。

「フローリング床は平らに見えるけれど微妙にデコボコしているから、床の上にベニヤ板を敷き、その上にケイカル板を張るよう」建築士さんに指導されました。

早くも問題発生。
90°の直角であれば巾木は45°に切ればいいのですが、不定形の場合の巾木はどのようにして切ればいいのでしょうか?

どうやっても分からないので、適当に切って合わせました。

ケイカル板の継ぎ目やネジ部分にグラスファイバーテープを張り、炉床の下地が完成。
次はストーブ下のコンクリート床です。
ストーブ設置時の微調整分を考え、コンクリート床はストーブのサイズより10cmほど広くとることにしました。
端材で枠を作り、枠の頭までコンクリートを入れていきます。

炉床の下地が完成しても、すぐに仕上げにかからないほうがいいかもしれません。
想定炉床で数日過ごし、その炉床が生活動線の妨げになっていないか確認しましょう。
わが家はここを歩くとき、炉床の直角部分が何度も足に当たりそうになったため、あとから切りました。

炉床の下地が完成したら、次は遮熱壁。
遮熱壁はリビングの壁に合わせて、白の漆喰塗りにすることにしました。
「壁や床にも蓄熱性を持たせるためにレンガを使うとよい」とよく書かれていますが、ヒートシールドが付いているストーブだと壁や床はぜんぜん熱くならないのですね。
わが家の薪ストーブだけなのかもしれませんが、床も壁も熱くなることはなかったので蓄熱性を考える必要はありませんでした。
使った漆喰は、DIY NURI2しっくい。
漆喰塗りは簡単だし楽しいので、ホントおすすめ。
あっという間に遮熱壁が完成しました。



遮熱壁が完成した翌週、薪ストーブがやって来ました。
薪ストーブの下はすでにコンクリート床が完成しているので、ストーブを横目にのんびりと炉床を完成させればいいわけです。

炉床はソルンフォーヘンという石材です。
造園仕事でたまに新築マンションへ行くと、タイル職人さんがエントランスに石材を張っているのを見ることがあったので、自分でも簡単にできそうだと思っていました。
やっぱり職人さんはスゴイですね。
見るのとやるのは大違い。
石材張りはとても大変でした。
石材を購入するさい、厚さを確認しておきましょうね。
薄くないと加工に苦労しますよ。
石材を張る前に並べてみて、いちおう配置のイメージはしておいたのですが、張り始めるとどんどん場所がずれてしまい、結局はその場合わせとなってしまいました。


石材張りの翌週にモルタルで目地埋めをし、炉床が完成です。
