ニワトリのトサカって、ふれるととても気持ちいいのです。
耳たぶを薄く広げたような、そんなさわり心地。
このトサカにさわれることができるのは、ニワトリを飼っている人だけの特権でしょうかね。
しかしどうも、わが家のニワトリさんはこのトサカをさわられるのが嫌らしく、私がトサカをプルプルしようとすると顔をそらせ、なかなか簡単にはさわらせてくれないのです。
それでも無理やりプルプルしてしまうよ。
(こんなコトばかりしているから、わが家のニワトリさんは私になついてくれないのですね)
ところでニワトリのトサカってなんのためにあるのでしょうか?
ネットで調べると
・体温調節
・メスへのアピール
と出てきます。
このふたつがトサカの主な働きのようですが、ニワトリを飼っていて「本当かな」と疑問を持ってしまいました。
トサカが赤く見えるのは血管の色であり、夏の体温調節にはとても役立ちそうですが、寒い冬場はどうするのでしょう。
真冬になっても真夏と同じようにトサカをヒラヒラさせていたら、体温を放熱しまくりですよね。
夏より冬のほうがトサカの形が小さくなるのであれば体温調節の機能をしていると思えるのですが、トサカの大きさは夏も冬も変わっていないので、トサカが体温調節に役立っているというのは納得できないのです。
それにトサカが体温調節の役目をするのであれば、どうしてオスのほうがメスより大きいトサカを持っているのでしょう。
オスのほうが血気盛んだということ?なんかおかしいですよね。
また、トサカに体温調節という重要な役割があるのだとすれば、卵を産む前の若鳥にはどうしてトサカがないのでしょうか。
わが家のニワトリさんは卵を産むようになってから、トサカが大きく成長してきました。
つぎに、トサカはメスへのアピールともいいますが、わが家のニワトリさんたちはメスでもかなり立派なトサカがありますよ。
このトサカを肉冠といい、ニワトリと同じように肉冠をもつキジを見てみると、キジのメスには肉冠がまったく無く、とても地味な顔をしています。
で、ここからは私の持論。
本当はキジのメスもオスのように大きな肉冠を持って、立派で強いオスに自分をアピールしたいのではないでしょうか。
ただし、大きな肉冠は目立ちます。
オスを引き寄せることはできるかもしれないけど、同時に天敵も引き寄せてしまう。
一般的にオスよりも体の小さいメスはオスを引き寄せることをあきらめ、天敵から逃れることを選んだのではないでしょうか。
ニワトリは家畜でしょ。
家畜であればヒトの手によって天敵から守られているので、メスも地味に隠れているばかりでなく、積極的に赤くヒラヒラさせて異性にアピールするよう進化してきたのではないでしょうか。
ニワトリのトサカは異性へのアピール。
どう?この考え方。
今度、ニワトリ学会で発表してみようかしら。